妊娠中の離婚!「慰謝料・出産費用・養育費・子供の戸籍」はどうなる?

妊娠すると、夫婦の間にはさまざまな変化が訪れます。

妻の体の変化はもちろんのこと、生活の変化、経済的事情の変化、住環境の変化、人間関係の変化など、これまでの生活環境がガラリと変わります。

そして、この「大きな変化」を乗り越えられるかどうかによって、今後の夫婦関係が大きく変わってくる可能性があります。

つまり「妊娠」は、夫婦にとって信頼関係を育む絶好の期間である一方、夫婦関係が破綻するきっかけにもなり得るのです。

最近では妊娠中に離婚を選ぶカップルも少なくありませんが、もしも妊娠中に離婚した場合、一番気になるのは「お金の問題」ではないでしょうか?

今回は、妊娠中に離婚した場合の「養育費、出産費用、慰謝料」、また「生まれた子供の戸籍問題」についてご紹介して行きます。

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妊娠中に離婚したら「慰謝料・出産費用・養育費」はもらえるの?

妊娠中に離婚した場合、親権は母親にあります。

つまり、「あなたには親としてお腹の子供を育てる権利がある」ということです。

そこで気になるのが「お金」。

子供を産むためにも育てるためにもまずはお金が必要ですが、妊娠中に離婚した場合、相手からどのようなお金を受け取ることができるのでしょうか?

まず「慰謝料」ですが、慰謝料は離婚に至った原因によって金額が大きく異なります。

ですから、一概に「いくら」ということは出来ません。

一般的に慰謝料は「100万円~300万円程度」が相場と言われていますが、実際はもっと少ないケースもありますので、金額は個々によって様々です。

また夫の不倫が原因で離婚した場合は、不倫相手にも慰謝料の請求が可能ですが、不倫の証拠など細かい決まりもあるようですから、必ずしも慰謝料請求ができるわけではないのだそうです。

おそらく、慰謝料については弁護士と相談して決めることになるでしょう。

次に「出産費用」

法律上、元夫は元妻の出産費用を支払うよう義務付けられていません。

ですから、元妻は出産費用を元夫に強くは請求できません。

ただ、話し合いで温情により支払われたケースはいくつもあるようですから、出産費用を受け取れるかどうかは「相手次第」と言えるでしょう。

そして「養育費」

養育費とは、「子供が受け取るお金」のことです。

元妻が受け取るお金ではありません。

養育費は、子供がだいたい18歳から成人に至るくらいまでの間支払われることが多いようです。

そして、養育費の金額は人それぞれですから、養育費を受け取っているからといって、子供が成人するまで経済的に安泰だというわけではありません。

さらに、養育費が滞るトラブルも多いので、子供が成人するまで支払われない可能性もあります。

ただ、養育費が滞った際は、いくつかの条件が揃った場合に限り差し押さえが可能だそうです。

また、父親が養育費を支払い続けている間、父親は子供と面会する権利があるそうです。

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妊娠中に離婚したら子供の戸籍はどうなる?

出産前に離婚をすれば、親権者は母親です。

では、お腹の中の子供の「戸籍」はどうなるのでしょうか。

お腹の子供の戸籍は、「離婚成立からどのくらい経ってから誕生したのか」によって変わってきます。

まず、「離婚成立から300日以内」に子供が誕生すれば「前夫の子供」と推定され、嫡出子として「父方の戸籍」に入ります。

一方、「離婚成立から300日以上」経ってから誕生となった場合は、非嫡出子として「母方の戸籍」に入ります。
(※「非嫡出子」とは、法律上の婚姻関係がない男女の間で生まれた子供を指します)

ただこの決まりで行くと、もし女性が離婚後すぐに再婚し、新しい夫との間にできた子供を離婚後300日以内に出産した場合は、法律上「前夫の子供」として処理されてしまうという問題があります。

もしも、本当の父親の戸籍に入れたいとなった場合、かなり面倒な手続きを踏まなければならないそうですから、このルール自体を見直すべきであるという意見は多く、今後変わっていく可能性があります。

妊娠中の離婚を避けるために考えてほしいこと。

妊娠中に離婚を考える夫婦は珍しくありません。

そして離婚を考えるのは、妻側も夫側も両方ともにあることです。

もちろん、離婚を頭で考えるのは自由です。

しかし、親となった以上、本当に離婚をするのはそう簡単にできるものではありませんよね?

離婚することを考える前に、まずは「離婚を避けること」について考えてみましょう。

離婚を避けるために考えて欲しいこと、もちろんそれはこれから生まれる子供に関することです。

例えば、お金のこと。

特に女性の場合、1人で子供を育てて行けるだけの十分な収入があるのかどうかはかなり重要な問題です。

実際、シングルマザーのほとんどがお金の問題に悩まされています。

自分のためのお金はおろか、子供のためのお金も出してあげられない・・・そういったケースは実際にあることです。

もちろん、お金のために愛情を持てない夫といつまでも結婚生活を続けていくことが良い選択肢とは限りません。

ただお金というのは、離婚を踏みとどまる大きな理由になることは確かです。

また男性側も「離婚さえすれば、あとは関係ない」ということではありません。

一緒に暮らしたことのない子供のために、何十年も養育費を支払って行かなければならないのです。

このような現実に直面した場合、どうやって乗り越えて行けばよいか何度も何度も考えてみて下さい。

また、子育てをする中で、父親と母親の両方が揃っていないというのは、親子ともに少なからず苦労があると思います。

もちろんシングルマザーでも立派に子育てしている方は大勢いらっしゃいますし、幸せな人生を送っている子供もたくさんいます。

ただやはり、「両親が揃っていない」ということの意味をもう一度よく考えておく必要はあります。

例えば、母親1人で子供を育てていくということは、物理的に人手が少ないわけですし、子供が反抗期など難しい時期であっても子供と1人で向き合って行かなければならないという精神的負担があります。

後々になって「父親がいれば・・・」と後悔することのないよう考えなければなりません。

離婚するかどうか最後は大人の二人が決めることですが、生まれる子供にとって一番よい道を考えて、最後の決断をして欲しいと思います。

おわりに

もしも今、あなたが離婚を考えているとしたら、少し考え方を変えてみましょう。

例えば、今はパートナーと良い関係でなくても、あるいは良い父親になる姿が想像できなくても、未来はどうなっているかは誰にも分かりません。

もしかしたら、子供が誕生後、夫がガラリと変わるかもしれません。

「妊娠中は喧嘩ばかりだったけど、子供が生まれた後一気に仲が良くなった!」という夫婦は実際いらっしゃいますし、生まれた我が子の顔を見た途端、イクメンパパに変身する場合もあります。

「家事は手伝わないけど、子供の面倒だけは見る」という男性はたくさんいらっしゃいますよ。

もちろん、男性の中には子供が誕生しても変わらない人もいます。

しかし、「子供が生まれたって、うちの夫は何も役に立たないじゃないか!」と決めるのはまだ早いです。

お子さんが小さいうちは、父親の出番はまだまだ少ないからです。

お子さんが小学生に上がったあたりから、父親の出番が徐々に増えてきます。

もしかしたら将来、父親があなたのお子さんにとってよき理解者となり、親子でいい関係を築くことになるかもしれませんよ。

離婚したくなったら「今の夫婦関係だけ」に目を向けず、将来起こりうる変化に「希望」を見出してみませんか?

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