不妊治療は自然妊娠より健康リスクが高い?

不妊治療の技術が進歩したおかげで、今では40代の女性でも赤ちゃんを授かることができる時代になって来ました。

とは言え、不妊治療の痛みや副作用など、女性の体への負担が大きいことに変わりはありません。

不妊治療を受けている女性の中には、治療を始めてから体調が悪くなってしまい「続けたくても続けられない」という人もいらっしゃいます。

このように、身体への負担が大きい不妊治療は、時に健康へ悪影響を及ぼすことあります。

今や身近になった不妊治療ではありますが、不妊治療にはどんなリスクがあるのでしょうか?

今回は「開始する前に知っておきたい不妊治療のリスク」についてご紹介して行きます。

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不妊治療にはどんなリスクがあるの?

不妊治療と言ってもその方法はさまざまですが、基本的にはタイミング療法から始まり、それでも妊娠が成立しない場合は人工受精や体外受精へとステップアップしていくことが一般的です。

では、このような不妊治療の中にはどのようなリスクがあるのでしょうか?

まず不妊の検査の結果、排卵障害やホルモンバランスの異常などが発覚した場合は、注射や薬の投与を何度も行うことになるのですが、この注射や薬には副作用があります。

実はこの副作用というのが案外深刻で、吐き気や頭痛、むくみなどに症状に悩まされる人が多くいらっしゃいます。

また排卵を促すために用いられる排卵誘発剤の投与を行うと、卵巣が刺激を受けるために下腹部痛を伴うこともあります。

そして、体外受精などを行う場合は採卵する際に痛みを伴いますし、仮に麻酔をしても今度はその麻酔の副作用に悩まされるうえ、採卵時に大量出血を起こすリスクもあり、万が一大量出血を起こした場合はほかの病気に感染してしまう可能性もあるのだとか。

こうしてみると、不妊治療は女性の身体にかなり負担が大きいことがわかりますね。

そして、このような身体的リスクの他に、精神的負担というものもあります。

例えば、先程説明した副作用の一つに「気分の落ち込み」というものがあり、心身の健康を保つことが難しくなることもあるようです。

また、病院に何度も通うのが億劫になったり、生理が来るたびに「また受精しなかった」と自分を追い詰めてしまう人もいらっしゃいます。

このような精神的なプレッシャーというのは女性に限ったことではありません。

男性も同様に、原因が自分にあったらどうしようという不安や、長きにわたる不妊治療のストレスによって勃起障害などに発展するケースもあるのだそうです。

その結果、パートナーとの関係がギクシャクしてしまうこともあるでしょう。

さらには、不妊治療のリスクは夫婦だけが抱えるものではありません。

実は、不妊治療の場合は赤ちゃんにも何らかのリスクを与えることもあるのだそうです。

赤ちゃんへのリスクと言えば、まず自然妊娠に比べて奇形になる確率というのはやや高くなっています。

また、双子や三つ子多胎妊娠の確率が高くなりますから、結果的に早産や未熟児になる可能性がぐっと高まります。

このように不妊治療で授かった赤ちゃんは、自然妊娠で授かった赤ちゃんと比べると健康上のリスクが高いと言えます。

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不妊治療はガンになりやすいって本当?

不妊治療は男女ともに、肉体的にも精神的にも、そして生まれて来る赤ちゃんにもリスクがあることがわかりました。

さらには、「不妊治療を受けるとガンになりやすい」と言うのを聞いたことがありますか?

本当に、不妊治療を受けるとガンのリスクが上がるのでしょうか?

調べてみたところ、今の段階では根拠のあるデータなどは存在しないようです。

ですから、過度に不安になる必要はないと言えるでしょう。

みなさんもご存知かと思いますが、ガンはいろいろな要因が重なって発症するものです。

その要因の一つとして不妊治療が関係している可能性はゼロではありませんが、不妊治療を受けたからガンになるということは今のところ考えられません。

ガンの発症は普段の生活習慣も大きく関わっているようですから、不妊治療を受ける受けないに関わらず、健康に気遣った生活を送ることが重要だということです。

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不妊治療のリスクが大きい人はどんな人?

不妊治療のリスクはどの人にも起こりうることですが、特に次のような人はハイリスクだと言えます。

高齢出産の人

いくら時代が変わっても、私たちの体の基本部分というのは変わっていません。

今、高齢出産は珍しくないものに変わってきたとは言え、それでも女性の生殖能力は「20代後半にピークを迎えそこからどんどん低下し、35歳を境に妊娠率がかなり低下して行く」といった体のしくみは変わらないままです。

さらに、加齢に伴って気力体力ともに衰えて行くのは免れないため、年齢が上がるほど不妊治療のリスクが上がってしまうのは当然と言えば当然です。

働いている人

不妊治療のリスクは身体的なものだけに限りません。

例えば、夫婦で共働きの場合には、女性側が仕事をやめなければならなくなるケースも多くあります。

なぜなら、通院のために忙しくなってしまったり、不妊治療薬の副作用によって体調が悪くなり仕事を休む頻度も上がってしまうからです。

せっかくここまで築き上げてきた自分のスキルや居場所を手放さなくてはならないのは、女性にとってつらいことですから、退職後に心に穴が開いてしまう人もいるでしょう。

こうしてみると、不妊治療のリスクは身体的なものに限らず、女性のライフステージや夫婦の生活そのものに悪影響を及ぼすことすらあるということですから、こういった点に関しても夫婦でよく話し合う必要がありますね。

おわりに

なかなか赤ちゃんを授かることができない、というだけでも精神的な負担が大きいはずなのに、さらに不妊治療を行うことで心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があるとは、命を授かるというのは本当に大変なことなのだと改めて思い知らされます。

実は私も二人目不妊時代に排卵誘発剤やホルモン療法などを行いましたが、注射の痛みやその後の身体の痛みなどがとても辛く、時には家事ができなくなることもありました。

特に、治療が長引いている方であれば、精神的にも落ち込んできてしまうのも仕方がありません。

こんなつらい時だからこそ、夫婦で力を合わせて今後の方針についてしっかりと話し合い、ベストな道を選ぶようにして欲しいと思います。

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