妊娠中の血糖値は検査前の食事で変わる?

妊娠中の血液検査で「血糖値が高い」と言われて困っていませんか?

血糖値に異常があった場合「再検査をします」と言われて、どんな検査を行うのか不安な方もいらっしゃるでしょう。

妊娠糖尿病の疑いがあったからと言って、ショックを受けるのはまだ早いですよ!

なぜなら、血糖値の数値は、前日や当日の食事の内容によっても左右されるからです。

今回は、「妊娠糖尿病の血糖値検査のやり方」や「血糖値に影響を与えない検査前の食事のコツ」「妊娠糖尿病の検査費用」についてご紹介していきます。

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妊娠中の血糖値検査とは?

妊娠中は、定期的に妊婦検診が行われますが、一般的に「妊娠初期」と「妊娠中期」に血糖値を測る検査が行われます。

検査の内容はこちらです。

<血液検査/妊娠初期>

普段の血糖値を知るために、「随時」血糖検査を行います。

随時血糖値は、血液検査で診断できます。

妊娠中の随時血糖値は「100mg/dl以下」でなければなりません。

つまり「食前、食後に関わらず、どの時点であっても血糖値は100mg/dlを超えてはならない」ということです。

もし、血糖値が100mg/dlを超えた場合は、再検査(⇒75gブドウ糖負荷検査)を行います。

<50gブドウ糖負荷検査/妊娠中期>

50gブドウ糖検査とは、50gのブドウ糖(砂糖のようなもの)を炭酸水に溶かしたサイダーのような飲み物を飲んで、その後の血糖値の変化を測る、というテストです。

50gブドウ糖検査を行うのは、空腹時である必要はありません。

ブドウ糖(サイダーみたいもの)を飲んだ後、「1時間後の血糖値が140mg/dl以上」であれば、妊娠糖尿病の疑いがありますので、再検査(⇒75gブドウ糖負荷検査)を行います。

<75gブドウ糖負荷検査>

75gブドウ糖負荷検査とは、75gのブドウ糖を炭酸水に溶かしたサイダーを飲んで、その後の血糖値の推移を測るテストです。

この検査は、妊娠初期の血液検査で、随時血糖値が100ml/dl以上の方と、妊娠中期のブドウ糖50g負荷検査で140mg/dl以上の方を対象に行われます。

75gブドウ糖負荷検査は「空腹時」「飲用1時間後」「2時間後」の血糖値を測ります。

そのため、前日の夜から絶食(10時間以上)しなければなりません。

基本的に、前日の夜9時以降から検査まで口にしていいのは水のみとなります。

75gブドウ糖負荷検査の基準値は、

・飲用前 100mg/dl以下

・飲用後1時間 180mg/dl以下

・飲用後2時間 150mg/dl以下

となっています。

これらの基準値を超えるものが2つ以上あった場合、妊娠糖尿病と診断されます。

血糖値が200mg/dlを超えた場合は、インスリン治療を開始することが多いようです。

血糖値の検査結果が出るのは、病院によって異なるため、30分ほどで結果がわかるところもあれば、数日後に結果が出るところもあります。

妊娠糖尿病はご自身で予防するこができず、出産まで完治させることもできません。

妊娠糖尿病になったら血糖値コントロールをしていくほかありませんので、いち早く血糖値の異常に気付くためにも、妊娠中の血糖値検査はしっかり受けておいて下さいね。

(「妊娠高血糖症とは?血糖値が高い母子へのリスクとは?」に関連記事を書いています。)

妊娠中の血糖値!再検査で「異常なし」はなぜ?

50gブドウ糖検査で「異常あり」と診断された方のなかには、ショックを受けている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しかし、50gブドウ糖検査でひっかっかった場合でも、75gブドウ糖負荷検査では「異常なし」と診断される方も多くいらっしゃるようです。

なぜなら、50gブドウ糖負荷検査と75gブドウ糖負荷検査では、検査のやり方が異なるからです。

50gブドウ糖負荷検査の場合、食前食後に関わらず行いますが、75gブドウ糖負荷検査は空腹時に行います。

そのため、50gブドウ糖負荷検査の場合、前日の食事や朝食に食べたものが血糖値に影響してしまい、一時的に血糖値が高くなっていることがあるのです。

50gブドウ糖負荷検査で異常値が出た方の中には、

・前日の夜にケーキを食べていた

・朝食にフルーツジュースを飲んで行った

・朝食にご飯をおかわりしていた

・朝からチョコレートを食べていた

・朝食に甘いコーンフレークをたくさん食べた

と思い当たることが多いようです。

この50gブドウ糖負荷検査というのは、スクリーニング検査だともいわれています。

つまり、妊娠糖尿病を早く発見するために、妊娠糖尿病の可能性があるかないかの「ふるい分け」を行うのです。

そのため、50gブドウ糖負荷検査で再検査になる方は多くいらっしゃり、50gブドウ糖負荷検査で異常値だったからといって、すぐ妊娠糖尿病だと断定はできないのです。

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妊娠中の血糖値再検査!「異常なし」は前日の食事や朝食がカギ?

50gブドウ糖不可検査でひっかっかても、75gブドウ糖不可検査で「異常なし」にするにはどうしたらいいのでしょうか?

妊娠中は、胎盤から「インスリン抵抗性ホルモン」が分泌されるため、インスリンの効きが悪くなっている状態です。

そのため、ヤセ型の妊婦さんや、妊娠中の体重増加が少ない妊婦さん、カロリーコントロールを行っている妊婦さんであっても、血糖値が高くなりやすいのです。

妊娠中の高血糖は「ある意味仕方がない」とも言えますが、血糖値は食べたものにも左右されますので、再検査で異常なしを目指すのであれば、食事内容に気をつけてみましょう。

血糖値が上がりやすい食べ物は、

・ご飯、パン、麺類などの炭水化物

・イモ類、かぼちゃ、にんじん、とうもろこしなどの一部の野菜

・砂糖が含まれているもの(お菓子、ジュース、調味料など)

・果物

など、糖質が含まれているもの全てです。

カロリーとは関係ありません。

糖質の多い食事をすると血糖値が上がりますので、普段から過剰に摂取しないようにし、特に検査の前日は、糖質少なめの食事をするといいと思います。

また、油っぽいもの(揚げ物やこってりした炒め物、ファーストフードなど)は血糖値が下がりにくくなりますので、控えめにしましょう。

食事のメニューは「ふりかけご飯」「おにぎりのみ」「コーフレークのみ」「ラーメン」など、炭水化物オンリーの食事を避け、なるべく野菜やタンパク質のおかずと一緒に食べるようにして下さい。

もちろん、お菓子の食べ過ぎは注意してくださいね。

逆に、血糖値の上昇を抑えてくれる食品は、食物繊維の多い食品(きのこ類、海藻類、野菜、こんにゃくなど)やネバネバ食品(納豆、オクラ、山芋など)があります。

また、食べる順番によっても血糖値を上がりにくくすることができるので「サラダ⇒タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)⇒ご飯」の順番に食べるようにしましょう。

妊娠中は「野菜だけ食べて、ご飯を食べない」というような、過度な糖質制限はよくありません。

野菜(にんじん、かぼちゃ、とうもろこしなど)に含まれる糖質は、ご飯ほど多くありませんし、栄養素がたっぷり含まれているので、あまり制限する必要はないと思います。

(「妊娠中の血糖値が高いときの食事療法は?」「妊娠糖尿病でもおやつが食べたい!お勧めのおやつレシピは?」に関連記事を書いています。)

妊娠中の血糖値の検査&再検査の費用は?

妊娠中の血液検査でひっかかり、何度も再検査を行う場合、検査費用も気になりますよね?

血糖値検査にかかる費用はどれくらいでしょうか?

採血やブドウ糖負荷検査にかかる費用は「約1万円前後」です。

ちょっと高いですよね(汗)

でも安心してください!

妊娠糖尿病の血糖値検査は、健康保険が適用されます。

そのため、自己負担は3割なので「3000円程度」です。

無駄な出費は抑えたいものですが、検査費用は母子の健康を守るための必要経費だと思って、しっかり検査を受けて下さいね。

(「妊娠糖尿病で入院したくない!入院になる基準は?」に関連記事を書いています。)

まとめ

血糖値というのは、同じメニューを食べたからといって、まったく同じになるわけではありません。

血糖値は日々の体調でも変化しますので、同じ検査を行っても異常値が出ることもあれば、正常値が出ることもあるのです。

そのため、「再検査で異常がない」という不思議な診断がくだされることがあるのですね。

妊娠中は血糖値が上がりやすいので異常値が出やすいのですが、ほとんどの場合、出産すれば、血糖値は正常値に戻ります。

妊娠糖尿病と診断された場合、食事や軽い運動、またはインスリン治療によって血糖値をコントロールしていく必要があります。

正常な妊婦さんと比べると、負担が大きいことに変わりはありませんが、赤ちゃんへのリスク、出産のリスクを最大限減らせるよう、前向きに取り組んで行って下さいね。

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