妊娠中の血圧が低い!低血圧の症状と改善法は?

妊娠してから「めまい」や「立ちくらみ」などの症状が出ていませんか?

このような症状が妊娠前からお持ちであった方であれば、「妊娠してから症状が悪化した」と感じることがあるかもしれません。

妊娠中は貧血になる妊婦さんも多く、めまいや立ちくらみが起こると「貧血かもしれない」と思って貧血対策を行う方がいらっしゃいます。

鉄分を補給しても貧血の症状がなかなか改善されないという場合、その原因は貧血ではなく「低血圧」によるものかもしれませんよ!

低血圧の症状は貧血と似ているため、気付きにくく注意が必要です。

今回は「妊娠中にみられる低血圧の原因と症状」「妊娠中のキケンな低血圧」について調べてみました。

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妊娠中は低血圧になりやすい?原因は?

妊婦さんは「血圧が低くなりやすい」のをご存じですか?

妊娠中の低血圧の主な原因は、女性ホルモンの増加によるものです。

特に、妊娠初期~中期にかけて一気に増加する女性ホルモンには「血管を広げる作用」があるため、血圧が低くなりやすいのです。

そのため、

●妊娠してから低血圧になった

●妊娠後に低血圧の症状が強く出るようになった

と、低血圧に悩まされる妊婦さんが増えるそうです。

妊娠中に見られる低血圧の種類とは?

妊婦中に起こりやすい低血圧には2つの種類がありますのでそれぞれご紹介します。

◇本態(ほんたい)性低血圧

本態性低血圧とは、遺伝や体質、自律神経の影響などによって起こりますが、明確な原因は不明だそうです。

本態性低血圧の症状には、「立ちくらみ」「食欲不振」「だるさ」などがあり、やせ型の女性に多いそうです。

特に、若い女性の低血圧はこの本態性低血圧であることが多く、目立った症状がない場合は本態性低血圧に気づかず過ごしている方も多いそうです。

軽い本態性低血圧でしたら自覚症状がないこともあるそうですが、妊娠後の女性ホルモンの増加に伴って低血圧の症状が強く出ることがあります。

◇起立性低血圧

急に立ち上がった時や長時間立ち続けている時に「動悸」「立ちくらみ」「めまい」といった貧血に似た症状が出ることがありますが、これを起立性低血圧と言います。

もともと女性は筋肉量が少ないのですが、心臓に血液を戻す役割をする「ふくらはぎ」の筋力も弱いので、下肢に血液がたまりやすくなっています。

さらにお腹が大きくなるに従い、骨盤まわりの血流も悪くなって来るため、一層血液が心臓に戻りにくくなります。

また、妊娠中は女性ホルモンの作用によって「静脈の血液逆流防止弁が壊れやすい」ため、血管の収縮や血液の循環がうまくいかなくなり、下肢静脈瘤ができやすい状態でもあります。

このように妊婦さんの身体は「下半身に血液がたまりやすい」「血液量のコントロールが難しい」状態ですから、急に立ちあがったり長時間立ち続けていると血圧が低くなってしまうのです。

起立性低血圧は、本態性低血圧と併発することもあります。

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妊娠中に低血圧の症状が現れたらどう対処する?

血圧が低くなり過ぎると、

・めまい

・だるさ

・立ちくらみ

・頭痛

・動悸

・不眠

・息苦しさ

などの症状があらわれます。

妊娠中はただでさえ体のバランスが取りにくいのですから、ちょっとしたことが原因で転倒のキケンがあります。

低血圧の症状が現れたら、

◎動作はなるべくゆっくりする

◎横になって頭を低くする

◎横になれない場合は、座ってなるべく頭を低くする

ようにして下さい。

妊娠中の危険な低血圧とは?

上記でご紹介した低血圧は、妊娠中に関わらず誰にでも起こるものであり、命の危険はありません。

しかし、妊娠中に起こる低血圧の中には妊婦さんへリスクを与えるものもあるのです。

それは「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」です。

「仰臥位低血圧症候群」は、妊娠中期から後期にかけて起こりやすく妊婦さん特有の症状です。

「仰臥位低血圧症候群」が起こるしくみとリスクを簡単に説明します。

私達の身体の背骨の前右側には「下大静脈」という血管があります。

この血管は、血液が心臓から体中を巡って心臓にかえってくる直前の血管です。

お腹の大きい妊婦さんが「仰向け(仰臥位)」で寝ると、大きな子宮がこの下大静脈を圧迫してしまい、心臓へ血液が送られなくなります。

さらに、心臓から押し出される血液の量も減少しますので「血圧が急激に下がってしまう」のです。

低血圧の状態が長く続くと、血液の循環が弱まってしまうため「母体と胎児の心拍が低下」する可能性があります。

妊婦さんによっては、意識が低下したり気絶することもあるそうです。

睡眠中は無意識に仰向けになっていることもあるかと思いますので、静脈が圧迫されないよう注意が必要です。

「仰臥位低血圧症候群」を防ぐためには、お腹が大きくなってきたら仰向けには寝ず、「左を下にして横になる(左側臥位)」ようにしましょう。

ずっと横向きの姿勢が辛いのであれば「右腰の下にタオルケットやバスタオルなどをはさんで寝る」と傾斜がついて楽になります。

妊娠中の低血圧の改善法は?

妊娠中は低血圧になりやすいものの、低血圧の症状は不快ですよね?

少しでも低血圧を抑えるために、次のことを心がけましょう。

規則正しい生活リズムと睡眠

血圧は、自律神経と関係しています。

自律神経をしっかり機能させるには、規則正しい生活リズムを作ることが大切です。

朝起きて日光を浴びると体内時計がリセットされ、自律神経のリズムが整いやすいそうです。

また、自律神経を乱す原因となる疲労を軽減するために十分な睡眠時間を確保しましょう。

適度な運動と血行促進

ウォーキングや体操、スクワットなど軽い運動を行うと、脚の筋肉を鍛えることができます。

脚の筋力をつけることで、下半身に血液が溜まるのを防げます。

また、血液を循環させるためにマッサージや足湯もお勧めです。

(「妊娠すると冷え性になるのはなぜ?」に関連記事を書いています。)

ストレス解消

本態性低血圧の原因のひとつは、ストレスや過労などの心因要素と考えられています。

妊娠中は体調の変化も激しくストレスがかかりやすくなります。

少しでもリラックスするよう意識して下さい。

(「妊娠中のストレスは腹痛を招く?上手な発散法は?」に関連記事を書いています。)

弾性ストッキングの着用

起立性低血圧の場合、症状の軽減に「弾性ストッキング」の着用が有効です。

弾性ストッキングには、

◎ふくらはぎの筋ポンプ作用をサポートする

◎心臓に血液を戻しやすくする

という働きがあります。

下肢静脈瘤を予防するための「マタニティ弾性ストッキング」 もありますので活用してみるのもいいでしょう。

(「妊娠中に便利なむくみ解消グッズは?」に関連記事を書いています。)

おわりに

私はもともと低血圧で、普段から「上が90未満、下が70台」です。

血圧を測るときは、いつも看護婦さんに驚かれ、何度も測り直しをされるほどです…。

立ちくらみや頭痛、息切れなどは日常茶飯事ですが、身体が慣れてしまったせいか「これが当たり前」になってしまいました。

高血圧と違って低血圧は命の危険がないため軽視されやすいのですが、低血圧の症状は辛いものですよね。

貧血と違い、食事やサプリメントで改善できるものはありませんし…。

低血圧対策に、私は毎日スクワットを行っていますがまだまだ劇的に改善されておらず、低血圧改善法について模索中です。

妊娠してから低血圧になった方であれば産後は元に戻ると思いますので、出産までの期間うまく乗り切って下さいね。

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