妊娠中は免疫力が低下する?その原因は?

「妊娠中は免疫力が低下しているから風邪をひきやすい」とか「免疫力が低下しているから生ものを食べるのは控えよう」などと言われますが、そもそも「免疫力」って何なのかご存知ですか?

そして、なぜ「妊娠中は免疫力が低下する」と言われるのでしょうか?

ここ最近では、「免疫力」についての関心が高まっていますので、免疫力を上げるためにいろいろ試している方もいらっしゃるかもしれませんね。

私は、免疫力を上げるために何かを行っているわけではありませんが、「免疫力が低下しているサイン」は自分で感じることができます。

私の場合は、免疫力が低下していると必ず口内炎ができ、口内炎ができると必ずと言っていいほど風邪を引きます。

今回は、「免疫力とは何か」「妊娠中に免疫力が低下する理由」「免疫力を上げる方法」についてご紹介していきます。

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「免疫力」って何?免疫細胞とは?

「免疫力」っていったい何なのかご存知ですか?

免疫力という文字からも見て取れるように、免疫力とは「病気(疫)を免れる力」のことであり、もともと人間の体に備わっている生命を守るシステムのことです。

免疫には、「ウィルスの侵入を防ぐ機能」と「侵入してきたウィルスを攻撃する機能」があり、様々な種類の免疫細胞が、それぞれの役割を果たすことによって、免疫機能が正常に働くようになっています。

また、免疫細胞には「自然免疫(マクロファージ、好中球、NK(ナチュラルキラー)細胞など)」と「獲得免疫(T細胞、B細胞など)」の2種類があり、この2つはそれぞれの割合が決まっています。

◇自然免疫 ⇒ 生まれつき持っている免疫で、ウィルスなどの異物が侵入しないようにする働きがあります。

◇獲得免疫 ⇒ 病気にかかる度にウイルスを記憶していく免疫で、自然免疫で防御できなかったときに働きます。

妊娠中に免疫力が低下するのはなぜ?

免疫細胞の「自然免疫」と「獲得免疫」の割合はそれぞれ決まっていると述べましたが、この割合が崩れると免疫システムが正常に働かなくなります。

つまり、「免疫細胞の割合(バランス)が崩れる=免疫力が低下する」ということになります。

では、なぜ妊娠中は、免疫細胞のバランスが崩れてしまうのでしょうか?

これにはいくつか原因がありますのでご紹介します。

<流産や早産を防ぐため>

一般的には、流産や早産を防ぐために、胎児を異物として感知しないよう過剰な免疫を抑制していると言われています。

しかしその一方で、免疫細胞のうち「赤ちゃんを異物をみなす免疫細胞」の働きを、他の免疫細胞が抑制しているだけであり、全体的な免疫力が低下しているわけではないと発表している論文もあるそうです。

免疫の分野はまだまだ不明な点が多いのも事実ですが、どちらにしても赤ちゃんを守るために自ら免疫細胞のバランスを変化させていると考えられます。

<妊娠によるホルモンバランスや自律神経が乱れるため>

妊娠するとホルモンバランスが変化します。

ホルモンバランスが乱れると、皮膚や粘膜が弱くなることがあり、鼻血が出たり、歯茎から出血したり、アレルギーなどが起こりやすくなりますが、これによって免疫力のバランスが乱れてしまうことがあります。

また妊娠中、肉体的にも精神的にも負担が大きくなると自律神経のバランスが偏りやすくなり、自律神経の乱れが免疫力のバランスの乱れに繋がっていることがわかっています。

<30代以上の高齢出産のため>

人間の免疫力は、15歳をピークに低下することがわかっています。

そして30代に入ると、免疫機能が低下するスピードが速くなりますので、30代以降に妊娠された方は年齢による影響も考えられます。

(「妊娠中は風邪が治らないのはなぜ?」に関連記事を書いています。)

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妊娠中の免疫力を高めるには?

免疫力を高めておくことは、妊娠中に引き続き産後の時期においてもとても大切なことです。

赤ちゃんのお世話が始まる出産後こそ、風邪で寝込んでいはいられなくなるからです。

では、免疫力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?

ここでは、自分でできる免疫力アップ法についてご紹介します。

◇体を温める

体温が下がると、免疫力が下がると言われています。

平熱が低い「低体温」の方は、できるだけ体温の低下を防ぎましょう。

特に、妊娠中は冷えやすいので、お風呂に入って体を温めたり、冷えとりグッズを利用して下さい。

(「妊娠すると冷え性になるのはなぜ?」に関連記事を書いています。)

◇休養をとる

しっかり休養をとることは、免疫力アップのために効果的です。

そのために、生活リズムを整えて、質の良い睡眠をとるよう心がけましょう。

◇指の爪を揉む(薬指以外!)

手の指の「爪の生えぎわ」を揉むと、自律神経のうちの「副交感神経」が優位になると言われています。

副交感神経が優位になると、免疫細胞のバランスが保たれますので免疫力をアップさせるのに有効です。

ちなみに、薬指は交感神経を刺激してしまうため、薬指以外の指を揉むようにして下さいね。

◇適度な運動

妊婦さんの体調にもよりますが、無理のない範囲で運動を行うと免疫力がアップします。

天気の良い日に軽くウォーキングをしたり、入浴後にストレッチを行うとリラックス効果も得られますので、さらなる免疫力アップに繋がります。

◇ストレスを避ける、笑う

癌細胞などをやつける働きをするNK細胞という免疫細胞は、ストレスが続くと減少してしまうそうです。

ストレスを溜めないことが、健康を維持する上でいかに大切かということがわかりますね。

さらに「笑う」ことは、NK細胞を活性化させて免疫力が上がるという研究結果もあります。

1日1回は、「笑う」ように意識してみましょう。

「妊娠中の風邪!」実はそんなに悪くない?!

妊婦さんのほとんどは「妊娠中の風邪は大敵!」というイメージを持っていらっしゃると思います。

しかし、「風邪は大きな病気を防ぐためのもの」「体調を整えるための必要な病気」とも言われているのをご存知ですか?

風邪をひいたときに現れる症状(咳、くしゃみ、鼻水、熱など)というのは、菌を体外に排出しようとする体のメカニズムですから、風邪には「体内の菌や毒素を排出する=デトックス効果がある」と考えられます。

「風邪はよくない」と風邪を悪者扱いするのではなく、風邪を「妊娠中の体調を整えるチャンス」と捉えてみませんか?

妊娠中に風邪をひいたらどうする?風邪の治し方は?

風邪は「デトックスして体調を整える」と考えられる一方で、「風邪は万病のもと」と言われるのも事実です。

風邪を甘くみるのは、やはりよくないことだと思います。

ここでは、妊娠中に風邪をひいたときに大切なことについてご紹介します。

<早めに対処する>

まず大切なことは、「風邪かな?」と思ったら「症状が軽いうちにしっかりと休養すること、そして重症化させないこと」です。

妊娠中は免疫力が低下していますから、「これくらいの風邪なら大丈夫だろう」と無理をしてしまうと、あっという間に重症化する可能性があります。

風邪の症状が軽いうちに、早めの対策を取りましょう。

<薬を飲まない>

妊娠中ですから、基本的に薬の服用はNGです。

しかし、胎児への影響があるなしに関わらず、「風邪の症状を、薬で抑え込んでしまう」というのはデトックスを妨げることになりますのでよくないと感じます。

また、「風邪やインフルエンザを治す薬はない」「症状が落ち着くまで休養するしかない」と断言する医師もいらっしゃるほど、薬の効果については不明な部分がたくさんあるそうです。

「病気は薬で治す」という常識を、少し疑ってみることも必要かと思います。

<体を温める>

先にもご説明したように、冷えは免疫力を下げますので風邪のときは体を温めるようにしましょう。

<食事量を減らす>

「風邪をひいたら栄養をたっぷり摂る」とも言われますが「免疫力は、空腹時のほうが働きやすく自己治癒力が高くなる」ことがわかっています。

風邪の時に食欲が落ちるのは、体からの大切なメッセージなのでしょう。

食欲がないときは、水分補給に努め、あとは無理して食べず食事量を減らしてみると風邪が治りやすいかもしれません。

(「妊婦さんの風邪に効く食べ物は?」に関連記事を書いています。)

<乾燥を防ぐ>

乾燥していると、ウィルスの繁殖が活発になります。

エアコンやヒーターで乾燥しているときは、湿度を保つよう加湿しましょう。

(「妊娠中の風邪!喉が痛いときの対処法は?」「妊娠中の風邪と熱!赤ちゃんへの影響は?」「妊娠中の風邪!咳や鼻水を改善するには?」に関連記事を書いています。)

まとめ

免疫力を上げるためには、「体を温め」「ストレスを減らし」「よく笑う」ことが大切ですが、「腸内環境を整える」ことも大切なのだそうです。

実は、免疫細胞の多くは「腸」に集まっているそうですよ!

確かに、私は風邪を引くと必ず便秘します。

もちろん、風邪のせいで食べる量が減ったり、運動不足になることも要因だと思いますが、「免疫力が低下すると腸内環境が悪化し便秘する」というのは間違っていない気がします。

腸内環境を整えるアイテムを常備しておくと、風邪予防にもなるでしょう。

ここで妊婦さんに残念なお知らせがあります。

それは、「妊娠中よりも、産後の方が免疫力が低下する可能性が高い」ということです!

私の経験上、妊娠中は「風邪を引かないように」と周囲も気を使ってくれますが、産後は赤ちゃんばかりが注目され、ママの体調を気遣ってくれる人も少なくなります。

さらに、産後は赤ちゃんのお世話に追われるため、休養する時間も、睡眠時間も、ストレスを発散する時間も激減するからです。

自分のケアまで手が回らなくなる産後こそ、免疫力を維持しておかないとツライことになりますよ。

産後も元気でいるために、今から免疫力アップ法や風邪への対処法を探しておいて下さいね!

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