妊娠中の温泉は成分に注意?温泉旅行はいつまで行ける?

日本人が大好きな「お風呂」。

冬の寒い時期はもちろん、夏の暑いときでさえ、温かいお風呂につかるとホッとしますよね?

「お風呂に入るために、わざわざ遠出する温泉旅行」なんて、まさに日本人ならではの楽しみではないでしょうか?

最近では、都会のど真ん中にも天然温泉やスーパー銭湯などがあり、入浴そのものがレジャーの一つとなっています。

そんな「お風呂大好きな日本人」ですが、「妊娠中は、温泉を控えるように」と言われたり、聞いたりしたことがありませんか?

私はなぜだか、ハッキリとした理由もわからないまま、何となく「妊娠中は、温泉に入ってはいけないのだ」と思い込んでいました。

本当に、妊娠中の温泉は「いけない」のでしょうか?

温泉の「何が」いけないのでしょうか?

今回は「妊婦さんに与える温泉の影響」や「温泉旅行に行く適した時期」についてご紹介して行きます。

スポンサーリンク

妊娠中の温泉はダメなの? その理由は?

「妊娠中は、温泉に入ってはいけない」と聞いたり、言われたりしたことがある方はいらっしゃいませんか?

私はずっと、そう思っていましたし、どこかのマタニティ雑誌などでも読んだ記憶があります。

また、温泉旅館や公衆浴場などにある「入浴の注意事項」には、温泉効能と共に「妊娠中は温泉入浴を避ける」という一文が書かれているのを目にしたこともありました。

そのため、「温泉は妊婦さんにはよくないのだ」とずっと思っていました。

実際に、温泉の保護など温泉について定められている日本の法律である「温泉法」には、「温泉の禁忌症に『妊娠中』が含まれる」とされ、温泉の効能と共に注意書きとして「妊娠中の温泉入浴は避ける」という記載が義務付けられていたそうです。

ところが!

つい最近になって、温泉法の見直しが行われ、「2014年から温泉の禁忌法から『妊娠中』を削除する」という決定が出たのです!

温泉好きな妊婦さんにとっては、非常に喜ばしいことですが、なぜ今になって「温泉の禁忌症から『妊娠中』が外された」のでしょうか?

なぜこれまで、法の下に妊娠中の温泉が「禁忌」とされてきたのでしょうか?

残念ながら、この理由については「明確にはされていない」のが現実のようです。

確たる理由もなく、ただ何となく「妊娠中の温泉はダメ」とされてきたなんて、何だか不思議ですよね。

しかも、32年間もの長い間!

しかし一部の間では、「妊婦さんの入浴時のトラブルを避ける」という願いから、妊娠中の入浴を控えるようにと記載しているケースが多いとも言われています。

例えば、妊婦さんが足をすべらせたり、脳貧血などで倒れたりしては、命にかかわる危険もありますよね?

また、温泉法には、「高度の貧血を患っている人は入浴を避けるように」と定められていますが、妊娠中は貧血になりやすいため、貧血のリスクが高い妊婦さんの入浴は控えて欲しいという思いがあるのかもしれません。

また、「妊娠中に温泉なんて大丈夫なの?!」「非常識ねえ」など、心無い視線を投げかけてくる人がいたり、そうでなくても、大きなお腹をジロジロ見る人もいるでしょうし、妊婦さん自身が温泉を楽しめなくなる可能性は否定できません。

「妊娠中の温泉はNG」と定められてきたのは、このような「入浴時のトラブル」を避けると同時に、ある意味「妊婦さんを守るため」だったのかもしれませんね。

このような事情から、温泉法が改正された今でも、旅館や温泉浴場によっては「妊娠中の入浴は不可」とされているところがあるかもしれませんが、あまり否定的に捉えないようしましょう、

(「妊娠中の貧血はいつから?貧血の原因は?」「妊娠中の貧血にお勧めの食べ物は?」に関連記事を書いています。)

妊婦さんが気を付けたい温泉の成分や温度は?

「妊婦さんが温泉に入ることに、問題はない」ことは法の下に明らかになりました。

そうです。

「妊婦さんに悪影響を与える温泉の成分」など、ないのです。

実際に、昭和30年代から妊婦さんの入浴も、産後の産湯にも温泉を活用していた産院があり、そこの産院では温泉法の改定前から「温泉は妊婦さんへ悪影響を与えない」と断言していたそうです。

つまり、「温泉浴そのものは、妊婦さんにとって問題がない」ことが、経験の中で証明されて来たと言えそうですね。

ただ、妊娠中は、体質が大きく変化したり、肌が敏感になることがあります。

特に温泉の場合、「酸性泉」や「硫黄泉」など皮膚への刺激が強い泉質の場合、入浴後に肌がヒリヒリしたり、痒くなったりすることがあるかもしれません。

このような皮膚トラブルを避けるために、妊娠中は「効能成分の薄いものを選ぶ」「刺激の少ない『単純温泉』の泉質を選ぶ」といった配慮が必要になります。

そこで妊婦さんにお勧めなのは、肌への刺激が少ない「弱アルカリ性単純泉」です。

「弱アルカリ性単純泉」は、赤ちゃんやお年寄りにもおすすめとも言われているほど肌にやさしく、さらに肌の角質を取り除く働きがあるため、肌がつるつるになるそうです。

もちろん、冷え性にも効果的です。

「妊婦さんへよくない温泉成分はない」とはいえ、妊娠中のデリケートな体に適した泉質を選ぶよう、心掛けて下さいね。

また、いくら温泉が「美肌や冷え性によい」とされても、長湯は禁物です。

妊娠中はのぼせやすいので、熱すぎる温度では体へ負担がかかってしまいます。

妊娠中だからと言って、温泉の成分や温度に制限があるわけではないものの、「いつもと違う身体の状態」であることを決して忘れず、温泉選びをして下さい。

旅館によってはマタニティプランを設定している施設もありますし、部屋風呂がついている旅館や、貸切り風呂がある施設もあります。

妊娠中でも周囲を気にせず、安心してゆったりと温泉を楽しむには、このような施設を選ぶといいのはないでしょうか?

(「妊娠初期から気を付けるべきお風呂の入り方は?」に関連記事を書いています。)

スポンサーリンク

妊娠中の温泉で注意したいのは感染症?

温泉の成分自体が、妊娠中の身体へ悪影響を与えるものではないものの、妊婦さんの中には、「温泉での感染症の心配はいらないの?」と不安な方もいらっしゃるでしょう。

妊娠中は風邪を引きやすいのと同様に、「免疫力の低下」によって感染症にかかりやすくなっています。

確かに、入浴による感染症への懸念は否定できませんが、温泉法が改正されたことからもわかるように、「温泉浴そのものが感染の原因になるわけではない」のです。

温泉で感染症のリスクが高まるのは、温泉が「不特定多数の人が利用する場所」だからです。

つまり、ジム、プール、海なども同様のリスクがあると言えますね。

どうしても衛生面が気になる方は、全身浴ではなく、足湯くらいがいいかもしれません。

(「妊娠中は免疫力が低下する?その原因は?」「妊娠中は風邪が治らないのはなぜ?」「妊娠中の爪水虫の治療に内服薬は使える?」に関連記事を書いています。)

妊娠中の温泉旅行はいつからいつまでに行くべき?

妊娠中に温泉に行くのであれば、妊娠期間中のいつ頃からいつ頃までに行くべきでしょうか?

温泉法による記述がないことから、妊娠中の温泉に行く時期は「妊娠中の初期~末期までいつでもOK」ということになりますす。

とはいうものの、妊娠初期はつわりなど体調の変化が激しい時期ですし、妊娠中期から後期にかけては急激におなかが大きくなり、体のバランスをとるのが難しくなってくる時期に入ります。

温泉の泉質によってはぬめりが発生するものもありますし、ただでさえお風呂場はすべりやすいので注意が必要です。

また、臨月はいつ陣痛が起きてもおかしくない時期でもあります。

これらを考慮すると、安定期と言われている妊娠5カ月~7カ月くらいが温泉へ行くお勧めの時期だと言えますね。

妊娠中は、海外旅行などもOKと言われてはいますが、妊娠中の体調変化は予測できないものです。

国内の温泉旅行だとしても、なるべく遠距離ではなく「何かあったらすぐに戻ってこられる距離」にしておく方が安心です。

泉質選びから、旅行スケジュールまで、無理のない計画を立てるのはもちろん、最優先しなければならないのは、「妊婦さん自身の身体の声」であることを忘れないでください。

温泉法による「妊娠中」という縛りがなくなったということは、すべては「自己責任」ということになるのですから!

(「妊婦への飛行機の影響は?」に関連記事を書いています。)

まとめ

私が妊娠中の時は、もちろん「妊娠中の温泉はNG」でしたので温泉へは行きませんでした。

たとえ温泉に行けたとしても、妊娠中期以降、お腹が大きくなってくると、周囲の目が気になってしまい「温泉に行きたい」と思わなかったと思います。

ただ、温泉にゆっくり浸かってリラックスするなんて、出産後はしばらくできなくなりますので、妊娠中のうちに、温泉を満喫しておくのはいいかもしれません。

近場の温泉施設で、部屋風呂や家族風呂など、個室感覚で使えるところがあれば、リフレッシュを兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加