妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)とは?目のチカチカはしかんの前兆?

「妊娠」は病気ではないとは言え、健康を害するさまざまなリスクと隣り合わせであることは、否定できません。

出産とは命がけなのです。

妊娠中に健康を損なう恐れのある症状の一つに「妊娠高血圧症候群」があるのをご存知ですか?

妊娠高血圧症候群になると、ひどい場合、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすだけでなく、母子ともに命の危険にさらされることもあります。

妊娠高血圧症候群は自覚症状が少ない為、発見が遅れがちなので、少しでも「おかしいな」と思ったら、病院へ行くようにしましょう。

また、妊娠高血圧症候群の合併症に「しかん」があります。

妊娠中に目がチカチカしたり、見えにくく感じたら「しかん」の前兆かもしれません。

今回は「妊娠高血圧症候群の自覚症状」や「しかん」について、ご紹介します。

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妊娠高血圧症候群とは?

妊娠中毒症は、現在『妊娠高血圧症候群』と改められています。

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週~分娩後12週までに見られる次の症状を指します。

○高血圧 

 上 ⇒ 140以上、  下 ⇒ 90以上の場合

○高血圧 + 尿たんぱく

 15mg/dl以下 ⇒ 「-」

 15~30mg/dl ⇒ 「±」

 30mg/dl以上 ⇒ 「+」

以前は、妊娠高血圧症候群は、「高血圧」「尿たんぱく」「むくみ」が主な症状と言われてきました。

しかし、近年に入り、ママや赤ちゃんに悪影響を与えるのは「高血圧」だとわかってきたため、血圧が正常で尿たんぱくだけの場合を「妊娠たんぱく尿」と呼び、血圧が正常でむくみだけの場合を「妊娠浮腫」と呼んで、妊娠高血圧症候群とは分けて診断されるそうです。

妊娠高血圧症候群なると、胎盤へ流れる血流が悪くなり、お腹の赤ちゃんの成長を妨げる恐れがあります。

症状が悪化すると、早産、未熟児、子宮内胎児死亡、死産などに繋がる可能性があります。

もともと高血圧の妊婦さんは、妊娠高血圧症候群のリスクが高まりますので、より注意が必要です。

妊娠高血圧症候群の原因は?

妊娠高血圧症候群はどうして発症してしまうのでしょうか?

残念ならが、その原因は「はっきりとわかっていない」のが現状です。

出産すると、妊娠高血圧症候群の症状が消えることから、妊娠高血圧症候群の原因は「妊娠そのもの」と言われています。

双子などの多胎妊娠や、高齢出産の妊婦さんは、特に注意が必要になります。

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妊娠高血圧症候群の自覚症状は?

妊娠高血圧症候群になったら、どんな自覚症状が現れるのでしょうか?

主な自覚症状としては、高血圧、むくみ、頭痛、倦怠感、眠気などがあります。

妊娠高血圧症候群が悪化すると、腎臓の働きが悪くなるため、尿の回数が減って、急激にむくみ出します。

別人のように顔がむくんでしまったり、靴下の跡が一晩経っても取れなかったり、手が握れないほどむくんでいる場合は、要注意です。

全身のむくみに加え、手足のしびれ、目がチカチカするなどの症状も現れます。

しかし、これらの症状が現れるとは言え、なかなか自分で気づきにくいのが、妊娠高血圧症候群の特徴です。

なぜなら、高血圧かどうかは、血圧計で測ってみないとわかりませんし、体調が優れないのはつわりだと誤解しやすかったり、むくみは妊婦さんの30%に見られる症状なので、妊娠高血圧症候群だと気付くのが遅れてしまうのです。

妊婦健診で妊娠高血圧症候群だと診断されるまで「まったく気づかなかった」というケースもたくさんあるようです。

妊娠中の目のチカチカや頭痛はしかんの前兆?

妊娠高血圧症候群の危険な合併症の一つに「子癇(しかん)」があります。

「しかん」とは、妊娠高血圧症候群が原因で起こった「意識喪失」「けいれん」「呼吸困難」などの発作のことです。

「しかん」の場合、母体の死亡率が10~15%、お腹の赤ちゃんの死亡率が25~40%という統計があり、母子ともに非常に危険な合併症です。

「しかん」が治癒しても、後遺症を残すこともあります。

「しかん」の発作が起きるときは、大きく3つの前兆があります。

一つ目は、目がチカチカしたり、目が見えにくく感じたりする「目」の症状です。

二つ目は、ひどい頭痛、めまい、耳鳴りなどの「脳神経」の症状。

三つ目は、吐き気、嘔吐、胃痛などの「胃」の症状です。

これらの症状が見られた場合は、「しかん」の治療ができる病院へ早急に入院する必要があります。

妊娠高血圧症候群による「しかん」の治療法は、外部からの刺激(光、音、振動など)を避けるため、静かな暗い部屋で安静を保つことです。

そして、血圧を下げる「降圧剤」、むくみを解消する「利尿剤」、発作を避ける「鎮静剤」などの薬で治療を行います。

まとめ

妊娠高血圧症候群は、妊娠後期(妊娠8か月以降)に発症することが多いと言われています。

妊婦さんのうち、10%が妊娠高血圧症候群にかかるそうなので、安心はしてられませんね…。

妊娠高血圧症候群には「予防法がない」というのが、難しいところではないでしょうか?

毎回の妊婦健診は必ず受けることはもちろんですが、高血圧を予防するために、塩分を控えた食事を心掛け、疲れすぎないように体を安静にすることが大切です。

妊婦さんの多くは、体重管理には熱心ですが、「血圧管理」をしいる方は少ないと思います。

血圧が高めの方、多胎妊娠の方、高齢出産の方など、妊娠高血圧症候群のリスクが高い妊婦さんは、体重を測るのと同じように、こまめに血圧を測ることをお勧めします。

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