妊娠中にお勧めなのは豆乳?牛乳?

日本で育った妊婦さんであれば「学校給食で毎日牛乳を飲んでいた」という経験があるかと思います。

牛乳には「たんぱく質やカルシウムが豊富」というイメージが強いため、健康のために「妊娠してから敢えて牛乳を飲み始めた」という妊婦さんも多いのではないでしょうか。

また、牛乳が飲めない妊婦さんは豆乳で代用している方もいらっしゃるでしょう。

妊娠中はカルシウム不足になりやすいので、カルシウムがとるように意識するのは大切です。

しかし、牛乳にも豆乳にも「取り過ぎによる健康への悪影響」を懸念する声があるのも事実です。

では、妊娠中に牛乳や豆乳を過剰摂取した場合、どんな問題があると考えられるのでしょうか?

今回は、「妊婦さんが牛乳や豆乳を飲む必要性」について考えてみました。

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妊婦さんは牛乳を飲むべき?

妊婦のみなさん、牛乳はお好きですか?

確かに牛乳は「カルシウムが豊富」な食品ではありますが、製造方法によっては「妊婦さんへのリスクがゼロとは言い切れない商品もある」ことをご存じでしょうか?

みなさんがスーパーなどで購入する一般的な牛乳は、「大量に」「安定した量で」流通されているものです。

この大量流通のために「不自然な形で飼育されている牛」が多いのをご存じでしょうか?

日本の酪農における問題について、少しだけお話します。

牛の餌の問題

牛乳の供給量を安定させるには、本来牛のエサである「草」だけではとても賄いきれません。

そのため、草食動物である牛に、トウモロコシや大豆など「穀物中心の高タンパクの飼料」を与えて飼育しています。

この「穀物飼料」は、大部分が輸入なため「農薬の残留」の問題が危惧されています。

さらに、高脂肪の牛乳を出すために、牛の餌に「ビタミンやカルシウムなどが添加」されているのです。

つまり、自然な餌が与えられていないという問題があります。

牛への投薬の問題

もともと草食動物の牛へ穀物飼料を与えると、牛は「消化器系の病気」にかかりやすくなるそうです。

食べ物が体に合わないわけですから、牛の内臓にも負担がかかるのは当然ですよね?

また、人間が乳搾りをしやすくするため、牛は狭い牛舎に常につながれたままの状態です。

そのため、ストレスや運動不足になってしまい「乳房炎」にかかりやすいのだそうです。

このような牛の病気の治療や予防のため、牛へ「抗生物質剤の投薬」を行っているケースが多く、自然な飼育がされていないという問題があります。

牛のホルモンバランス異常の問題

牛は、人間と同じように「妊娠して出産するからお乳が出る動物」です。

しかも、人間と同じく「10カ月という妊娠期間を経て出産」するのです。

しかし、牛乳を大量に絞るためには「自然な受精」や「10か月の妊娠期間」を待っていられません。

そのため、毎年人工授精をして妊娠と分娩をひたすら繰り返すのだそうです。

さらに悲惨なことに、妊娠中の牛からも乳を搾り続けるというのです。

妊娠中の牛から搾乳された牛乳は「女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の濃度が高い」ため、このような牛乳を飲み続けると「乳がんや前立腺がんなどの悪性腫瘍の原因になる」との指摘もあります。

また、厚生労働省の研究班も「牛乳やヨーグルトの過剰摂取は前立腺がんのリスクがあがる」と発表しています。

このように、牛の生態系を無視した飼育によって、牛乳が及ぼす人体への害という問題があります。

こうして見ると「妊婦さんは積極的に牛乳を摂取すべきではない」と思いませんか?

(http://www.hopeforanimals.org/animals/milk/00/id=241を参照)
(http://supplement.wp-x.jp/milk-2-3000を参照)

妊娠中のカルシウムを補うには?

牛乳にはカルシウムが豊富ですが、カルシウムを含む食品は牛乳以外にもたくさんあります。

例えば、

◇ししゃも、ちりめんじゃこ、煮干し、桜えびなどの小魚

◇小松菜、ちんげん菜などの緑黄色野菜

◇ひじき、ワカメ、コンブ、のりなどの海藻

などがあげられます。

もしも「カルシウム摂取を目的に牛乳を飲もう」と思っているのであれば、他の食品から摂取できるということをぜひ覚えておいて下さいね。

妊婦さんの中には「牛乳大好き!」「どうしても牛乳が飲みたい!」という方もいらっしゃるでしょう。

そんな方は、なるべく牛にストレスをかけないよう放牧をしながら搾乳を行っている「山地酪農の牛乳」 なら安心かと思います。

妊娠中の大豆イソフラボンの摂取は問題あり?

大豆は牛乳と同じように「健康にいい!」というイメージから、牛乳の代わりに豆乳を飲んでいるという方もいらっしゃると思います。

また「大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た構造をしている」ことから「不妊治療やPMS(月経前症候群)の予防に、妊娠前から豆乳を積極的に飲んでいた」という妊婦さんもいらっしゃるでしょう。

実は私も「豆乳派」でしたので、飲み物や料理にはいつも豆乳を使っていました。

しかし、妊娠中に大豆イソフラボンを取り過ぎると「ホルモンバランスが崩れる可能性がある」という指摘もあります。

そのため、大豆イソフラボンのサプリメントや、コラーゲンサプリメント(美容成分として大豆イソフラボンが配合されているものが多いようです)を摂取している方は注意が必要です。

妊娠中の大豆イソフラボンは、食品から摂取するくらいが丁度いいようです。

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妊婦さんにお勧めなのは豆乳?牛乳?

ご説明してきたように、妊娠中は牛乳も豆乳も「積極的に摂取しましょう!」とお勧めできる食品ではないと思います。

もし、牛乳や豆乳に含まれている栄養素を取りたいのであれば「その他の食品から取ることができないかな?」と考えてみるといいでしょう。

例えば、便秘解消のためにヨーグルトに含まれる「乳酸菌」を取りたいのであれば、「ぬか漬け」「味噌」「米麹から作られた甘酒」などの醗酵食品から乳酸菌をとってみてはいかがでしょうか。

このような「植物性の乳酸菌」は、酸やアルカリに強いという性質があるため、牛乳からできる「動物性の乳酸菌」よりも腸内まで届きやすいのだそうです。

また、豆乳に含まれる大豆イソフラボンを摂取したいのであれば「豆腐」「油揚げ」「蒸し大豆」など大豆加工品を毎日の食事に取り入れるといいと思います。

特に、「納豆」「味噌」「醤油」などは「乳酸菌」と「大豆イソフラボン」の両方が含まれているのでお勧めです。

もちろん、妊娠中の牛乳や豆乳が「全くよくない」というわけではありませんし、嗜好品として楽しむ程度であれば問題ありません。

ただ、

●健康のために敢えて飲む必要はない

●過剰摂取に気を付ける

●上質なものを選ぶ

ことに注意してみてはいかがでしょうか?

おわりに

今回の記事を書くにあたり、私は日本の酪農の現実を知りました。

妊娠中から搾乳される母牛のこと、生まれた子牛は母牛のお乳を飲むことはできず人工飼育で育てられること、人間のエゴや私欲や利益のために犠牲になっている動物がいることにやりきれない思いを感じました。

私達には、「牛のための酪農」を行っている酪農家を応援することくらいしかできないのでしょうか?

牛乳にしろ豆乳にしろ、「健康にいい」というイメージばかり先走っていますが、もっと本質的な部分を考え直す必要がありそうですよ。

これから、母親になるみなさん!

私達の健康を守ることはもちろん大切なことですが、そのために犠牲になっている「何か」があること、そして「間違った扱いを受けている命があること」「生態系や自然の生理を無視した飼育が行われている現実があること」について、少しだけ考えてみませんか?

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