妊娠中の立ち仕事はダメ?気を付けることは?

現代では、結婚後も仕事を続ける女性が増えています。

そんな女性達は、

「妊娠しても、出産直前まで仕事をしたい!」

「キャリアのためにも、職場環境を変えたくない!」

という意見をお持ちの方が多いのではありませんか?

出産直前まで働く妊婦さんはたくさんいらっしゃいますから、体調が良好であれば仕事を続けることに問題はないはずです。

しかし妊婦さんの中には、看護師や美容師など「長時間の立ち仕事」を行っている方もいらっしゃいますよね?

妊婦さんが一日中立ち続けているなんて「お腹の赤ちゃんに影響がないのかしら」と心配ではありませんか?

今回は「妊娠中に立ち仕事を続けるリスク」や「立ち仕事を減らすための職場への上手な働きかけの方法」についてご紹介して行きます。

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妊娠中に立ち仕事をしてもいいの?

立ち仕事を行っている妊婦さんであれば「このまま立ち仕事を続けていいものかどうか」と多かれ少なかれ不安を感じていることと思います。

出産経験のある女性の中には、もちろん出産直前まで立ち仕事を行っていた方もいらっしゃいますし、立ち仕事をしていても「安産だった」「元気な赤ちゃんを出産した」という方は数多くいらっしゃるわけですから、立ち仕事を続けることが赤ちゃんに悪影響を与えるということはなさそうです。

つまり、妊娠中でも立ち仕事はできると言えます。

ただしこれは、「妊娠中の経過が良好な方に限って」のお話です。

妊婦さんの年齢、職場の環境、妊婦さんの体力や筋力、妊娠経過などによっては「立ち仕事は勧められないケース」もあります。

まずは「ご自身の体調と胎児の発育状況」を最優先に考え、立ち仕事をしていいのかどうかの判断は、個人によって異なるということになります。

私は妊娠中期から「切迫早産」でしたので、立ち仕事どころか「立つ」ことすら制限されました・・・。

(「切迫早産で入院!期間と準備すべきものは?」に関連記事を書いています。)

妊娠中の立ち仕事は腹痛やお腹の張りの原因になる?

妊娠中は立ち仕事をしてなくても、お腹が張ったり腹痛が起こりやすいのですが、立ちっぱなしでいる時間が長いと子宮が収縮してお腹が張りやすくなるそうです。

そのため、立ち仕事の方は「お腹が張りやすくや腹痛が起こりやすい環境にいる」と言えそうです。

妊娠初期に見られる「下腹部痛」「下腹部の違和感」「おなかの張り」は子宮が大きくなろうとするために起こる生理的な痛みですから仕方ありませんが、立ちっぱなしが招くお腹の張りや腹痛は気を付けるべきです。

正期産より前に頻繁にお腹が張ると早産を招くこともありますし、「お腹が張っているときは赤ちゃんも苦しい」というのを聞いたことがありますから、立ちっぱなしは赤ちゃんにとってよくないとも考えられますね。

臨月に入るまでは、できるだけお腹は張らないよう気を付ける必要があります。

(「早産とはいつからのこと?生まれても大丈夫な週数は?」に関連記事を書いています。)

腹痛だけではない!妊娠中の立ち仕事が招くリスクとは?

妊娠中の立ち仕事は、お腹の張りや腹痛を招くだけではありません。

次のようなリスクもありますので注意が必要です。

<下肢静脈瘤>

長時間の立ち仕事は、下肢静脈瘤の大きな原因になるとも言われています。

静脈瘤の中でも「陰部静脈瘤」を発症すると、骨盤内の静脈が逆流を起こし「下腹部痛」や「外陰部痛」などを招くことがあります。

<流産・切迫流産>

長時間の立ち仕事を行うと体にストレスがかかったり、冷え(血行不良)を招くことになりかねず、流産や切迫流産のリスクが上がるとされています。

<慢性的な筋肉疲労>

「長時間の立ち仕事は慢性的な筋肉疲労や腰痛を引き起こしますが、疲労を自覚しにくい」という研究結果が出ています。

つまり、お腹が大きくなる妊娠中期以降の立ち仕事は、妊婦さんの身体に多大な負担とストレスになるということです。

<首や肩のコリ>

大人の頭の重さは約5kgくらいだそうです。

この5kgの頭を支えるために、首や背骨には相当な負担が日常的にかかっています。

さらに「頭を30度傾けると、約5kgだった体への負担が18kgまで増す」ことから、軽く頭をさげながら前かがみになって行う立ち仕事は首や肩のこりの原因となります。

ここでご紹介したことは妊婦さんに限らず、誰にでも起こりうるリスクだと言えますね。

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妊娠中の立ち仕事!気を付けることは?

立ち仕事を避けたくても避けられない妊婦さんもいらっしゃることでしょう。

では、立ち仕事による身体の負担を減らすには、どうしたらいいのでしょうか?

これはデスクワークの方にも言えることですが、立ち仕事による血行不良を避けるために「立ちっぱなし、座りっぱなしという状態を避ける」ことが大切です。

例えば、立ち仕事の場合は1~2時間に一回以上の休憩を取り、休憩の際はできれば足を少し高くしたり、足踏みをしたり、爪先立ちをしてふくらはぎの筋肉を使うようにすると血行が良くなり、足のむくみや下肢静脈瘤の予防になります。

また、「マタニティ用の弾性ストッキング」を着用するという方法もありますが、弾性ストッキングのサイズ選びや着用方法を誤ると逆効果になることもあります。

弾性ストッキングを試してみたい方は、産科医や看護師に相談してみると安心です。

また頭の重さが体へ負担となりにくいよう「前かがみの姿勢」で作業するときは、こまめに頭を上げたり、首や肩を回したり、とにかく同じ姿勢を続けないように注意しましょう。

立ち仕事を減らしたいけれど職場に言えないときどうする?

立ち仕事を減らしたいと思ってはいるものの、「職場の環境は変えられない」「妊娠の経過が良好だし、私が頑張ればいいだけ」と職場へ要求できずに悩んでいるプレママさんも多いのではありませんか?

そんな方は、「母性健康管理指導事項連絡カード」というシステムを利用してみましょう!

「母性健康管理指導事項連絡カード」は次のようなものです。

1、妊婦健診や検査結果によって「仕事量の軽減」「通勤時間や通勤手段の変更」などが必要であると医師から指導を受けた場合、このカードを雇い主に提出します。

2、このカードを受け取った雇い主側は「時差通勤」「通勤時間の短縮」「休憩時間の延長や回数の増加」「作業の制限」などの措置を行わなければなりません。

これは男女雇用均等法で定められている公的な措置のシステムです。

もちろん、「母性健康管理指導事項連絡カード」を使用しなくても、本人が申し出た場合は雇い主側は措置を講じなくてはならないのですが、このようなシステムを使った方が「主治医の指導事項を雇い主に的確に伝えることができる」というメリットがあり、妊婦さんも要求しやすいと思います。

「母性健康管理指導事項連絡カード」は厚生労働省のサイトからダウンロードができますので、かかりつけの産科医師に記入してもらいましょう。

このシステムは、引き続き産後も利用できます。

あなたがガマンやムリをしたために「何か」が起こってしまったら後悔しても遅いのです!

ぜひこのようなシステムを活用して、妊婦さんに負担のかからない職場環境を「自分から」求めて行って下さいね。

おわりに

最近では、自分の能力を発揮して働いている女性が多いですから、「妊娠しても仕事を辞めたくない」「出産ぎりぎりまで働いていたい」という妊婦さんは増えていると思います。

妊娠中であっても、仕事にやりがいと楽しみを見出し、これまで通り充実した生活を送りたいと考えることはすばらしいですよね?

もしくは、経済的な理由で働かなくてはならないという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、いずれの場合であっても「妊娠中は非妊娠時より、心身ともに負担がかかりやすい」という事実を忘れないで下さい。

あなたの体とお腹の赤ちゃんを守れるのはあなた自身ですから、くれぐれも無理のない形で仕事を続けてくださいね。

妊娠を経験していない女性や男性は、「妊娠中の体」についてまったく理解も想像もできません。

「周りから優しい声をかけてもらうのを待っている」のではなく、あなた自身が「職場へ働きかけて行く」ようにして下さいね!

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