妊娠中の血糖値の数値が高い!「120」は危険?

妊娠中の定期健診で「血糖値が高い」と言われた方はいらっしゃいませんか?

「血糖値が高い」というのは、どれくらいの数値を言うのでしょうか?

「血糖値」というのは、食べたものや体調などによって日々変動しているものですが、妊娠中は血糖値が上がりやすい傾向にあります。

妊娠中に血糖値が高い状態が続き、軽度の糖尿病になると「妊娠糖尿病」と診断されます。

妊娠糖尿病は、赤ちゃんが巨大児になりやすく、早産や難産の原因となります。

また出生後の赤ちゃんの健康にも悪影響を及ぼす可能性がありますので、妊娠中は血糖値の数値に気を配らなければなりません。

今回は、「妊娠中の血糖値の数値の見方」についてご紹介していきます。

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妊娠中は血糖値が上がりやすい?

妊娠中は、血糖値が上がりやすいのをご存知ですか?

これまで健康診断などで問題がなかった方でも、妊娠中は血糖値でひっかかることがあります。

なぜ、妊娠中は血糖値が上がりやすくなるのでしょうか?

食事をすると、誰でも血糖値が上がります。

上がった血糖値を下げるために、体内ではインシュリンというホルモンが分泌されるのですが、妊娠中は、赤ちゃんを育てるために、通常よりも多くのブドウ糖が必要になるため、インシュリンの分泌を抑えるホルモン「インスリン拮抗ホルモン」が胎盤から分泌されるからです。

つまり、「妊娠中は血糖値が下がりにくい」と言えます。

妊娠中期に入り、胎盤が形成されると血糖値が下がりにくくなって行き、「軽度の糖代謝異常」が発覚された場合「妊娠糖尿病」と診断されます。

また、妊娠糖尿病を発症する方は、体質によるものも大きいそうです。

家族や親族に糖尿病の方がいらっしゃったり、もともとインスリンの分泌能力が低い方は、妊娠糖尿病になりやすいと言えます。

妊娠糖尿病の場合、出産後は血糖値が正常値に戻ることがほとんどですが、産後も血糖値が下がらない場合は、本当の糖尿病へ移行することもあります。

妊娠糖尿病の正常値は?「120」を超えたら注意?

妊娠中の血液検査を行ったら

・血糖値が125で検査に引っかかってしまった!

・再検査をしたら130だった!

・血糖値145ってどうなの?!

と不安な方がいらっしゃると思います。

この数値は高いのかどうか、気になりますよね?

妊娠中の血糖値の正常値は

・空腹時 100mg/dl以下

・食後1時間 140mg/dl以下

・食後2時間 120mg/dl以下

と決められています。

この数値を超えた場合、「血糖値が高い」と診断されてしまうのです。

しかし、血液検査をして「血糖値が高い」と言われた場合、「検査の前に、食事をしたかどうか」が関係してきます。

なぜなら血糖値は食事の影響を受けますので、食べたものによって血糖値が大きく上がることがあるからです。

もし、検査の1時間前にご飯や甘いものを食べた場合、一時的に血糖値が140くらいまで上がることは考えられます。

しかし、食後2時間以上が経過、もしくは朝一など空腹時であるのにも関わらず、血糖値が120以上であれば、常に血糖値が高いと言えます。

つまり、高血糖かどうかは「食後2時間の値が120mg/dl以上であるかどうか」がポイントになるということです。

ここで気を付けたいのは「食後」というのは、「食べ始めてからの時間」を言います。

「ごちそうさま」をしてからの時間ではありませんので気を付けて下さいね。

妊娠糖尿病と診断された方は

・食後2時間の血糖値が145mg/dl

・食後2時間の血糖値が160mg/dl

という数値もよくみられます。

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血糖値が「200」を超えた!?妊娠糖尿病決定?

「血糖値が高め」と診断されたり、「尿糖」が出た場合、ブドウ糖負荷検査を行って、妊娠糖尿病かどうかの診断を行います。

「ブドウ糖負荷検査」とは、ブドウ糖(砂糖みたいなもの)75gを炭酸で溶かし、サイダーのような飲み物を飲んで、その後の血糖値を測る、というテストです。

空腹時にこのサイダーのようなブドウ糖をのみ、1時間後、2時間後の血糖値を測ります。

妊娠糖尿病かどうかの診断基準は

・検査前空腹時 92mg/dl以上

・1時間後の血糖値 180mg/dl以上

・2時間後の血糖値 153mg/dl以上

のいずれかに当てはまる場合です。

この検査を行い、

例)

・空腹時 80mg/dl

・1時間後の血糖値 220mg/dl

・2時間後の血糖値 110mg/dl

例)

・空腹時 75mg/dl

・1時間後の血糖値 190mg/dl

・2時間後の血糖値 210mg/dl

などと、1時間後もしくは2時間後の血糖値が200mg/dlを超えた場合、たとえ空腹時の血糖値が正常値であっても、妊娠糖尿病と診断されます。

もし、食後1時間、2時間とも、数値が200mg/dlを超えていたら「本当の糖尿病になってしまったのか?」「重度なのか?」と心配ですよね?

しかし、1時間後、2時間後の値が200mg/dlを超えているからと言って「重度の妊娠糖尿病」とは言えない可能性もあります。

妊娠糖尿病かどうかを知るには、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値も関係してきます。

HbA1cというのは、「1~2か月の血糖値の平均値」です。

HbA1cが高ければ、常に血糖値が高いということがわかります。

逆に、瞬間的に血糖値が高くても、HbA1cが正常値(6.2%未満)であれば、空腹時や食後数時間後には血糖値が下がっている、ということがわかります。

あなたの妊娠糖尿病が「軽度なのか」「重度なのか」を知るには、血糖値と合わせて、HbA1cの数値も一緒に検討する必要があります。

まとめ

近年になり、妊娠糖尿病の診断基準が厳しくなったことから、これまで妊娠糖尿病の発生率3%程度だったものが、12%へと増加しています。

妊娠糖尿病は、母子への健康を阻害する可能性がありますので、適切な治療に取り組んでほしいと思います。

血糖値は、体調やストレスの影響も受けます。

血糖値が高いからと言って思い悩んだり、妊娠中に無理をしてしまうことは、結果的に妊娠糖尿病を悪化させることになります。

妊娠糖尿病と診断されたら、あるがままを受け入れて治療に取り組んでほしいと思います。

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