妊娠中の歯痛は風邪が原因?

妊婦さんの中には、歯の痛みで悩んでいる方が多くいらっしゃるようです。

歯が痛くなると「虫歯」や「歯肉炎」を疑いますが、妊娠中の歯痛は、口内トラブルが原因とは限りません!

妊娠中の歯痛は、女性ホルモンが影響していることがあり、妊娠中に起こる「虫歯が原因ではない歯の痛み」を「妊娠性歯痛」と言います。

妊娠中は、虫歯、歯肉炎、妊娠性歯痛…と「歯が痛くなりやすい」環境なのですが、さらに風邪を引いているときや免疫力が低下しているときにも歯が痛くなるのをご存じですか?

「歯痛」と「風邪」なんて無関係なように見えますが、実は関係しているのです。

原因は何であれ、「歯の痛みに耐える」ことはとても辛いことですが、妊婦さんが鎮痛剤を服用することは安全なのでしょうか?

今回は「風邪で歯が痛くなる原因と対処法」や「歯が痛いときに薬を使用できるのか」についてご紹介していきます。

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妊娠中に歯が痛い!風邪が原因かも?

妊娠中のみなさんの中には、現在「歯が痛い(泣)」と辛い思いをされている方はいらっしゃいませんか?

そんなあなたは、歯痛と同時に「風邪」をひいてはいませんか?

実は、風邪をひくと歯が痛くなるのです!

風邪と歯痛の関係なんて想像できないかもしれませんが、実は体と歯はお互い大きく影響しあっているのです。

風邪の症状によって、歯痛の原因は異なりますのでご説明します。

<一般的な風邪>

発熱、寒気、だるさ、頭痛、吐き気、筋肉痛などの症状が出る一般的な風邪やインフルエンザにかかると歯が痛くなることがあります。

風邪をひくと体力が低下しますので、歯まで十分な栄養が行き渡らずに、歯痛を引き起こすそうです。

また、虫歯や歯肉炎の初期症状があった場合、免疫力の低下によって、普段は感じることのない痛みを感じることがあります。

風邪で体力や免疫力が低下しているときの歯痛の特徴は、ズキズキ・チクチクしたような痛みだそうです。

<鼻かぜ(副鼻腔炎)>

鼻水や鼻詰まりなどの鼻の風邪をひいているときの歯痛は「副鼻腔炎」が原因である可能性があります。

副鼻腔炎とは鼻の疾患であり、鼻の奥(上顎洞)が炎症を起こしている状態です。

上顎洞は、上あごの奥歯と近いため、上顎洞が炎症を起こしていていると、歯の神経まで圧迫されたり炎症を起こしたりして、歯痛となって表れるのです。

副鼻腔炎による歯の痛みの特徴は、

・激しい歯痛

・噛んだときに痛みを感じる

・上の歯の奥歯の痛み

・左右どちらかの歯が痛むことが多い

・冷たいものでしみない

などがあります。

副鼻腔炎の場合は、歯の痛み以外に、頭痛や顔(頬)の痛みもあります。

そのほか、鼻炎でも歯痛は起こります。

<のどの風邪(扁桃腺炎)>

のどの風邪(扁桃腺炎)でも、歯が痛くなることがあります。

扁桃腺炎は、体力や免疫力の低下、のどの乾燥によって、細菌やウイルスがのどに増殖して起こる疾患です。

扁桃腺炎になると、高熱、悪寒、激しいのどの痛みが出る以外に、耳の痛みや歯の痛みが起こります。

このように、歯痛というのは、風邪の症状の一つとして現れることがあります。

妊娠中の歯痛の原因は風邪だけではない?!

妊娠中の歯痛の原因は、虫歯や歯肉炎、風邪以外にもあります。

妊娠すると分泌が増加する女性ホルモンの影響によって、全身の靭帯が緩むのですが、このとき歯の靭帯も緩んでしまいます。

そのため、歯の痛みが生じてしまいます。

これ以外では

・疲労

・免疫力低下

・睡眠不足

・栄養失調

などによって歯痛が起こる場合もあります。

「夕方から夜にかけて歯が痛くなる」という方は、疲れが溜まっている可能性があります。

ただでさえ、妊娠中は疲れやすいのですから、仕事や家事を頑張りすぎないでくださいね。

歯痛への適切な処置を行うためには、あなたの歯痛の原因が、虫歯によるものか、風邪から来るものか、鼻や喉の病気から来るものか、体調不良によるものか、疲労によるものか、を見極める必要があります。

風邪や疲労など、思い当たる節がないのであれば、歯医者へ行くようにしましょう。

「風邪が原因で歯痛が起こる」のとは反対に「歯痛が原因で発熱する」ことがあります。

これは、虫歯が悪化しているサインです。

虫歯菌によって神経が炎症を起こしている可能性がありますので、急いで歯医者を受診する必要があります。

(「妊娠初期!虫歯じゃないのに歯が痛い?」に関連記事を書いています。)

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妊娠中の風邪による歯痛を改善するには?

妊娠中の風邪による歯痛を改善するには、どうしたらいいのでしょうか?

発熱などの一般的な風邪であれば、栄養と休養をしっかり取り、風邪が自然に治るのを待つしかありません。

初期虫歯があると痛みが発生しますので、まずは虫歯ができないよう、自宅でできる本格的な虫歯予防ケアを取り入れみましょう。

副鼻腔炎の場合は、耳鼻科で鼻腔内を洗浄してもらい、ネブライザーを使用した吸入を行って治して行きます。

妊娠中は、薬の服用は避けなければならないので、できるだけ通院してネブライザーの処置を行ってもらいましょう。

扁桃腺炎の場合は、高熱が出ます。

高熱でつらいときは、おでこやわきの下を冷やしてみましょう。

喉の痛みで食欲が低下した場合は、無理に食べる必要はありませんが、水分補給は忘れないでください。

食欲が出てきたら、のど越しのいいおかゆやうどんなどを少しずつ食べるようにしてみましょう。

のどの痛みを和らげるためには、うがいをすると効果的です。

しかし、妊娠中はうがい薬であっても安易に使用することは危険なので、うがい薬ではなく「お茶うがい」にしましょう。

歯痛の原因が風邪から来ているのであれば、風邪が回復すれば歯痛も治まります。

まずは、風邪から回復し、元気な体を取り戻しましょう。

(「妊娠中は風邪が治らないのはなぜ?」「妊婦さんの風邪に効く食べ物は?」に関連記事を書いています。)

妊娠中の歯痛に薬は使える?

妊娠中、急に歯が痛くなることは、誰にでも起こりうることです。

少しの痛みならいいけれど、我慢できないほどの痛みに襲われたら…。

妊娠中でも歯痛薬を飲んでいいのでしょうか?

妊娠中は薬の服用を控えるべきですから、もちろん歯痛薬(鎮痛剤)の服用もお勧めできません。

妊娠中に使ってはいけない鎮痛剤は、「イブプロフェン系」のお薬(ボルタレン、ロキソニンなど)です。

しかし、「ひどい痛みに耐える方が母体にとってよくない」というのであれば、妊娠中でも服用可能な鎮痛剤を使用することができます。

妊娠中でも使用可能な鎮痛剤は「アセトアミノフェン系」の鎮痛剤であり、妊婦さんに処方される鎮痛剤として一般的な薬が「カロナール」です。

カロナールは、副作用が少ないお薬ですが、胎児が形成される妊娠初期や、出生後の赤ちゃんへのリスクが高い妊娠後期には、できるだけ使用を控えるようにとも言われています。

薬を服用の際には医師の指示を守って下さいね。

妊婦さんでも使用可能な歯痛薬に「コンジスイQ」というものがあります。

これは、虫歯に直接塗る薬なのですが、妊婦さんだけでなく、お子様やお年寄りでも使用可能です。

虫歯の痛みを止めてくれるそうなので、歯痛への応急処置にはこちらを試してみるといいかもしれません。

まとめ

妊娠中は、女性ホルモンの影響で歯が痛くなりやすいのですが、風邪によっても歯痛が起こるとは驚きですよね?

私も過去に副鼻腔炎を経験したことがありますが、そのときは激しい頭痛だったため、歯の痛みは覚えていません…。

私が副鼻腔炎になったのは出産後だったのですが、授乳中のため妊婦さんと同じく薬を飲むことができず、小さい赤子を連れて耳鼻科へ通院するのは大変でした。

風邪、副鼻腔炎、扁桃腺炎、疲労などは、すべて免疫力の低下によって引き起こされます。

風邪やウイルスに負けないようしっかりと栄養と休養を取り、体調を整えておくことは、歯痛予防にもつながるということですね。

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